2018年9月11日火曜日

9月ブラウンズフィールドの畑から〜ゲスト中島デコさん

91日(土)
☆オリエンテーション
  お馴染みになった「ただいま」の歌で心地よく始まりました。
  身体を使った自己紹介ゲーム:手を振ったり足を揺らしたり大声を出したり。おおいに笑いながら体と心をほぐしました。

☆中島デコさんのおはなし&cooking
  「ブラウンズフィールド」主催 マクロビオティック料理家
  デコさんは、チャーミングな出で立ちで小さなお顔の中で瞳がくるくる動き表情豊か、笑顔あふれる魅力的な方でした。
 デコさんのおはなしより
「ブラウンズフィールドは、カフェと宿泊施設として料理を提供し、若い人たちの集まる場になっています。 私は東京で生まれ暮らしていましたが、子どもをもった時に『私たちは食べているものでできている!』と気づいて、マクロビオティックを始めたの。周囲からは、妊娠中は赤ちゃんのためにカルシウムを取らなきゃダメ! 骨のない子が生まれるよ!とかいろいろ言われたけど、そんなはずない!と、じゃこ一匹食べずに元気な子を産んで。自分の身体を使って実証したんです(笑) 子供が5人になって、東京で自然食品だけで食生活をするととても高くついて大変になってしまった… そんな時、味噌も醬油も野菜も自分で作れば、新鮮なものが安く手に入る。そんな生活があると知って、1999年に千葉県いすみ市に移り住みました。最初は東京で行っていたように料理教室を始めようとしたけど、生徒が来ない! それで自然育児友の会にレシピやエッセイを書いていたのが、まとまって本になりました。人が訪れるようになったので、お茶やお菓子を出して。そのうち食事の時間になったから食事を出して… それならとカフェを始めて。集まった若い人たちが働き始めたり、でも近所には泊まるところがない。じゃあ宿泊も。という具合に広がっていったんです。最初からそうするつもりだったわけではなく、心地よいことをやっていったらそうなっていった。ここではなんでも手作り、質の良いものを作ってそれが安い! そして何より楽しいの。
 私のマクロビオティックは、実はちょっと違っているんです。最初のころはストイックに実施していたんだけど、ムリが出てくる。食べ方もその精神も自分とのバランスが大事。玄米採食はおいしい。白米もおいしいの。だけどおいしすぎて食べ過ぎてしまう… それに白米にするとお米の量がうんと減ってしまう。玄米だと丸ごと食べられるから安上がり!(ここ大事) 私はお金持ちにならなかったおかげで、ない所から作り出す喜びを知ったんです。 いつもの食事は『あるもんでキッチン』と呼んでいるまかない。残っているもので何でもつくる。カフェで提供するものは売り切れたら終わり。残ったらスタッフの食事に。食品廃棄はゼロですよ。残ったものはお皿に残ったドレッシングまで全部使うの。質素だけどとても豊かです。
 心地よく暮らすとストレスがなくなります。自分の生活スタイルに合わせて、自分でバランスをとる。懸命に守ったり、こだわったりすることでストレスをためるより、フレキシブルに自分に合わせていく。 自分が日々選ぶもので人生が変わっていくのね。玄米採食を続けていると、身体が健やかになり、気持ちよく精神が落ち着いてくる。そんな自分が出逢う人たちは、明らかにそうでなかった時とは違うんです。私はたくさんの人に出会って引き出しをたくさん持てました。 
 全部まるごと食べることは、命のつながり。それは自分のためだけでなく、地域のためにも、環境のため地球のため、そこに暮らす人々のためにもなる。そこで工夫して暮らしていくことが何よりおもしろい。 健康で幸せであるために、いつか幸せになりたいと願うより、『今、幸せ!』『これが私に合っている』『今、充たされている』と思い込んで笑って過ごす。そうすると周りも変わってくるんですね。思い込みって大事なのよ。 とはいえ人生いろいろあります。その時は「よく乗り越えてるな~」と自分をほめるの。こんなふうにして同じ方向を向いている人と出会って集い、共に広めています。ではcookingに移りましょう」

メニュー(分量と作り方はプリントがあります)
  1. 寿司ブリトー
梅酢とリンゴジュースの玄米酢飯に具をたっぷり巻き込んだ太巻き寿司。レンズ豆入りトマトソースを絡めた厚揚げの唐揚げ(まるで鶏唐揚!)と豆乳マヨネーズがポイント。
  1. かぼちゃサラダ
少量の水で蒸し煮にしたかぼちゃをざっくりつぶして、玉ねぎ、レーズン、オリーブオイル、そこへ芥子菜の種をふやかしてミキサーにかけた手作りマスタードを加える。
  1. タイ風春雨
最初にゴマ油でにんにく、生姜のみじん切りを炒める。次に玉ねぎ・えのき・キャベツと陰性のものから陽性のものへ順に炒める。水・コブみかんの葉・根元をたたいたレモングラスを入れて煮込み、最後に調味。別にニンニクと玉ねぎをカリカリに焼いたものを、ゴマ油で生姜・ネギ・唐辛子・香辛料を合わせて作る「食べるラー油」を乗せていただく(ご飯にも良く合って病みつきになる味!)

お夕飯は、5分間の「食べる瞑想」を行ってから上記のメニューをいただきました。
たくさんの材料がバランスよく混じりあってボリュームもあり、おいしくて心が満たされるお食事でした。 ごちそうさまでした。
デコさんは飾りっ気なくそのまんまを見せて語ってくれました。おはなしにもお料理にも「楽しい!!」がいっぱい伝わってきて、楽しいことは幸せなことだなぁ、と改めて感じました。

☆メディテーション音楽ライブ
チャーリー宮本氏による演奏
  そのまま眠りについてもよいかっこうで集合。チャーリーさんは出自不詳(!?)俗に言うなら仙人のような雰囲気で、48弦のインド楽器スワルマンダル2台に囲まれ座っていました。 静かな縦笛に続き、厳かな歌声、繊細な弦の響きと続きます。楽器はオリジナルで世界でこれを演奏するのは一人だけだそうです
「インド音楽は神遊び。神様をおろす。歓迎して遊ぶことで宇宙とコンタクトする。楽器は誰でも触れば音が出る。しかしその人の中に世界がないと音楽にならない。リズムと音階で宇宙につながる」チャーリーさんの言葉もしみてきます。
 私は透明な球体の中にみんなが入っている感じがした。その中を音が響きあい回って、弦の音に絡まるように低くて深い声(のような)が聞こえ、私たちが包み込まれていると感じました。 その余韻をもったまま就寝。 まだ9時過ぎでした。 おやすみなさい。
(1日目終了) 以上です。

レポート:のり(まつざきのりこ)」

2018年9月10日月曜日

9月2日(日)2日目
6:00  朝ヨガ
目の体操、光明瞑想など
「私たちはつい過去を思い煩い、先のことを心配してしまうが、今ここにある幸せを感じましょう」
朋子さんの言葉が印象に残りました。

7:00  tea time
・カッタミタ(インドの甘辛いお菓子、ひよこ豆の粉を固めたものなど)
 インドのお菓子には科学的なものは入ってない
・生カシューナッツを炒ったもの
・黄桃(応答せよ)
・洋梨(用なし)byタミコさん
7:30  畑
今年は雨が全然降らなかったため、猿の群れが2回やってきて作物が食べられたそう。

〈秋にしか出来ない楽しい種蒔き〉
ほうれん草、のらぼう菜、菜の花、春菊、かき菜、小松菜、信州雪菜(越冬する品種)、松本冬菜(早春に食べられる在来の品種)、寄居かぶ(新潟在来の品種)、金町小かぶ(埼玉在来の品種)

野沢菜は毎年9/5に種蒔きすると決めている。適期に蒔くのが一番大事。ご自分の地域で蒔くなら、地元で畑をしている人もしくは種屋さんに聞くとよい。

ほうれん草は酸性の土だと育たないため灰をまいてアルカリ性にする。なければお菓子の袋に入ってる石灰でもよい。
雨が降ってない日に灰を振りまく。できれば1、2週間そのままにしておくとよい。灰をまいてから草を刈る。
夏の間にエネルギーを蓄えてる草を土に戻すことで、草が土を豊かにしてくれる。
雑草が生えてすぐに刈ってしまうと自分の役割が終わっていないためいつまでも生えてくる。自分たちの役割が終わればもう出てこなくなる。自然界は常に豊かになるほうにバランスを取っている。

・人参葉、トマト、なす、花嫁小豆、茗荷、イチヂクなどを収穫

・ケンジさんが渾身の力を込めて作られたマンデラガーデンを見学
(まさかの事件発生!5年越しの木が…)


8:30  かまど de cooking ピサ♪
デコさんレシピのピザソース&ベジチーズ
10:00  ブランチ〜片付け〜休憩

・デコさんクリリンさんお手製のライスサラダ
・すだち、甜茶、ホーリーバジルのハーブティ
・アインコーン(全粒粉)と地元の粉でピサ生地とクリス
ピー生地作り〈トッピング〉
・昨日作ったトマトソース、ベジチーズ、豆乳マヨネーズ
・茗荷味噌、青紫蘇味噌
・収穫野菜(トマト、ナス、玉ねぎ、バジル、ピーマン、ズッキーニなど)
・きんぴらごぼう  など

みんなで作りながら、焼きたてを食べる贅沢♪
だんだんと作るのが上手になり、映えピザ(インスタ映えピザ)続出!
小学生のさわちゃん大活躍!たくさん野菜切りとピザ作りをしてくれてありがとう(^ ^)

・デコさん考案のすだちとハチミツのデザートピザ

・かまどの余熱でパンとアップルクリスプを焼きました

・休憩中にうたさんの竹細工販売会 
みんなでお箸、へら、ペーパーナイフなどを購入しました。

11:30  デコさんとケンジさんの本音トーク

・マンデラガーデンの件で、ケンジさんと朋子さんの本音炸裂!
「男のロマンは女のフマン」
「夫婦は完全ではない」
「プロブレム イズ ソリューション」問題を問題として捉えずに違う視点で見る

・ブラウンズフィールドとデコさんファミリーのお話

クリリンさんは1年半程BFで勤務。
自由で自主的にやれて楽しい。
デコさんはみんなを包み込む存在。居るだけで安心。

現在発売中の本『ブラウンズフィールドの丸いテーブル』について
卒業生の皆さんはそれぞれの場で活躍されている。
みんな個性的で自分の子供のよう。

・シャンクティを作ったきっかけ

種バンクからカフェ、宿泊施設を作ることに
種カフェの精神が今のドネイションシステムに繋がった。
一緒にご飯を作って食べ、食器を片付けることによっていろんなメニューを知ることができ、パートナーシップが生まれた。みんなが助け合うシステムにしたら本当に楽になる。そんな生き方が心地よく感じる。平和な時間がゆったりと流れる。

・心地よい暮らしの最強メンバーケンジさん、朋子さん、タミコさん、うたさんの4人
誰がカバーしている。計算間違いもみんなでカバー!笑


トーク終了後にデコさんお手製のアップルクリスプと豆乳ヨーグルトアイスを頂きました。


13:00  卒業制作に向けてのグループワーク
『自分発掘』
①大好きなこと②得意なこと③気になること④人生のテーマ
についてそれぞれ書き、卒業制作のテーマを検討

「人に伝えたり、形にすることが自分たちの喜び、そしてみんなの喜びになる」

来月の講座までにハーブか薬草2.3種類をテーマに各自で取り組むことになりました。

14:30  シェアリング
庭に咲いてる草花でハガキに絵を描きました。
おやつにかまどで焼いた手作りパン(リンゴバターとバジルペースト添え)を頂きました。

お土産に、ホエーとデコさんからポストカードを頂きました。

今回はブラウンズフィールドで作られた梅干し、梅酢、塩麹、ハチミツ、うどん、せんべい、クッキー、本を持ってきてくださって、みんなでお買い物しました。

最後にデコさんから「生きてるだけで良いじゃない!そうしたら何でも有難く感じる。日々様々な波が立つけれど、上手に乗り越えて楽しく過ごしましょう♪」とメッセージを送ってくださいました。

2日間、お腹も心も満たされて幸せなひとときでした。
デコさん、クリリンさん、皆さんありがとうございました!

レポート:りさ